格好いいことと格好悪いことがある。
格好いいことを行うことはなかなか難しい。
権力や暴力と闘わなければならないかもしれないし、それなりのお金も必要だろうし、確固たる自分というものを持たないといけない。
格好良くなりたいと思っても、なかなか難しい。

せめて格好悪くはなりたくない。これは何とかできるかもしれない。

今日、帰りの電車で座っていたら、前におばあさんが経ったので席を譲った。これは格好いいことではない。
けど、お年寄りが前に立っているのに、気づかない振りをして寝てみたり、本に目を落としたり、携帯でメールをするのは格好悪いことだと思う。
そんなふうにはなりたくない。だから、お年寄りが前に立ったらとにかく席を譲るようにしているのだ。

少し離れたところにいた若いカップルが、そんなボクを見てひそひそ話をしだした。
それは好意的なモノではなくて、有り体に言えばええカッコするなというようなものだった。
もう30も半ばを過ぎたボクにしたら、そんなこと言われてもへとも思わない。仮に面と向かって「この偽善者が」と言われても、ん?そう?と平気でいられる。

年を取るというのは、傷つくことに図太くなるという面はあると思う。
けど、仮に高校生が同じ場面に出くわしたら、きっと傷つくだろうなと思う。
まず、席を替わるのに声をかけるのも恥ずかしいし、それを偽善者呼ばわりされれば、逃げ出したくなるだろう。

ヤンキーマンガの金字塔「クローズ」の主人公・坊屋春道も最終巻で言っている。「自分がカッコわりぃと思うことをオレはやらねぇ−」と。

若い人も、自分の中で格好いいことと、格好悪いことを是非決めて欲しいと思う。

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