男の買い物、女の買い物

もう当たり前すぎてわざわざ言う必要は無いのだが、男の買い物と女の買い物は、同じ買い物であってもその道のりは全く違う。

男は買い物に行く前に、ある程度買うものを想定し、あとは店で気に入るのがあるかないかで判断する。あれば即購入するし、無ければ即店を変えるか、あきらめて帰ってしまう。

店をはしごするのは、どうしてもそのものを買わないといけないときか、同じ商品を安く買えないかのどちらかしかない。

つまり、男は目的を決め、購入する決断も早い。

で、女性はといえば・・・。
これがどうにも理解できない。特に買う予定のないショッピングを延々続けているのだ。
また「今日はニットを買うの。」というので、買い物に付き合うと丸一日選びに選び、「やっぱり今日はやめておく」と平気で言うのだ。
そんなことに一日かけるか！？こちらは爆発寸前である。

ウチの嫁もなかなか決めないタチだ。
食材を買うのにもすごく悩む。一旦かごに入れたモノを、しばらくしてから元に戻し、レジに行く直前にまた買うか悩むのである。
ボクが買いに行く時は、買うもののリストを持って、あとは価格だけを基準にパパパっと決めてしまう。
だから、一緒に買いに行くと何を悩んでいるのか全く判らない。

コレに懲りて、食材を買いに行くときも息子と車で待つことにしたのだが、これがまた長い。
ボクがそばにいないのをいいことに、じっくり品定めをしているようだ。

今日は新たな買い物の問題が発生した。
近所のデパートで買い物していたのだが、ボクは腰に下げるカバンが欲しかった。
いくつかあるカバン売り場を見て回ったが、いいのがなくて諦めようとしたら、もう1カ所カバン売り場があるのに気づいた。

嫁はというと、このフロアーでブラブラしているというので、ひとりで見に行った。
残念ながら残りの店でも好みのモノが見つからず、諦めて嫁の居るフロアーに戻った。おそらく5分もかかっていない。

で、フロアーの隅から隅まで店を覗くが嫁が見つからない。
あれ、おかしいなぁ。ともう一度、端から端まで探してみた。

・・・いない・・・。

携帯にかけてみるが、呼び出し音は鳴れど嫁は出ない。
20分ばかりウロウロしていただろうか。
ある店で嫁が試着室から出てきた。

な〜ん〜で試着なんかしてるんだよ！！
すぐに戻ってくるの判ってんだから、ボクが戻ってから試着すりやぁいいじゃないの！！

男の買い物と女の買い物の間にある溝は永遠に埋まることはない。
解決策は一緒に買い物に行くなだ。